- 3DSやDSのソフトはどうやって録画・配信するの?
僕は3DSのソフトをいくつかゲーム実況していまして、「ブレイブリーデフォルト」というゲームのシリーズでは累計20万回再生を突破しています。
» ブレイブリーデフォルトフォーザ・シークウェル【実況】再生リスト
ゲーム実況の内容はさておき、3DSやDSは通常の方法では録画・配信できないことをご存じでしょうか。
実は、3DSのゲーム画面をPCに映像を取り込むには3DS本体を改造してキャプチャーボードを内蔵しなければいけないのです。
改造と聞くと一見難しそうですが、ほとんどの人は改造を専門の業者に委託する形で何とかしています。その代わり別途費用が発生してしまいますが…。
3DSを録画・配信するまでの手順は下記のとおり。
- 3DSを準備する(新品ではなくても可)
- 3DSを改造する(キャプチャーボードを搭載)
- 3DSをPCと接続する
- ビューアーでPCにゲーム画面を表示
- ビューアーに映った画面を録画ソフト・配信ソフトでキャプチャーする
それでは、「3DSのゲームを録画・配信する方法」について解説していきます。
目次
3DSを録画・配信するには本体の改造が必要
YouTubeなどで3DSソフトのゲーム実況を見かけたことがある人は少なくないと思いますが、それらの実況者たちのほとんどは3DSを改造してPCに出力したものを録画・配信しています。
なぜかというと、そもそも3DSには画面の映像を外部に出力する機能がないからです。
3DSが発売してすぐのころは、カメラでゲーム画面を直撮りしたものを録画・配信する方法を使っていた人も多かったのですが、本体を改造することでPCへ出力できることが知られるようになると、多くの人たちは直撮りをやめていきました。
3DSを改造するには下記のとおり2つの手段があります。
- 自分で改造する
- 専門の業者に委託する
大まかな違いは、改造にかかる費用と難易度(故障のリスク)の2点。
自分で改造 | 業者に委託 | |
費用 | 10,000円程度 | 20,000円以上 |
難易度 | 難しい | 簡単 |
おすすめは業者に委託です。
自分で改造する
はじめに断っておきますが、よほど自信がない限りは自分で改造するのはやめておいたほうがいいです。
自分で改造する場合の流れとしては下記のとおり。
- 3DSを用意
- ショップから基盤(キャプチャーデバイス)を購入
- 取り付ける
この取り付ける作業が難しく、3DSを分解したうえで、半田ごてなどで工作していく必要があります。
ただ、ショップサイトに取り付ける手順について解説が詳しく掲載されているので、知識がある人はできるかもしれません。
どのくらいの難易度なのかは下記ショップのサイトを参照してみてください。
» 3DS-LLキャプチャーボードを取り付ける手順|オプティマイズ
3DSの改造を代行してもらう
費用は20,000円以上かかってしまいますが、改造を代行してもらうほうが故障のリスクもないので安心です。
3DSの改造を代行してもらうのは下記のような流れです。
- 3DS-LLを用意する
- ショップサイト(オプティマイズ)にてキャプチャーボード取り付けサービスを注文
- 指定の方法で郵送
注文に関しては、下記の「オプティマイズ パーツショップ」にてどうぞ。
ショップのサービスと料金
いまでは3DSの改造を大々的におこなっているのはオプティマイズぐらいしかありません。
オプティマイズのサービス
オプティマイズでは、3DSの種類によって適した取り付けサービスを注文する必要があります。
3DSの種類 | サービス名 | 値段(税別) |
3DS | 3DS内蔵キャプチャーボード取り付けサービス | 20,760円 |
3DS LL | 3DS LLキャプチャーボード(USB一体タイプ)取り付けサービス | 20,760円 |
3DS LL | 3DS LLキャプチャーボード(USB別体タイプ)取り付けサービス | 22,660円 |
New 3DS | New 3DS キャプチャーボード取り付けサービス | 20,760円 |
New 3DS LL | New 3DS LL キャプチャーボード取り付けサービス | 22,910円 |
New 2DS LL | New 2DS LL キャプチャーボード取り付けサービス | 22,910円 |
郵送・受け取り
「オプティマイズ パーツショップ」にて取り付けサービスの注文が完了すると、振込方法や取り付けサービスを利用するときのゲーム機送付方法などが記載されたメールが届きます。
基本的にはこのメールのとおりやり取りをすれば、送付後1週間程度で改造された3DSが返ってきます。
新品に限り、通販ショップから直送で取り付けサービスを利用することができるので、新たに3DSを購入する人は送料が少しお得になる場合があります。
3DSの録画・配信に必要なもの
3DSのゲームを録画・配信するために必要なものは下記のとおり。
- PC
- 改造した3DS
- USBケーブル
- ビューアー
- 録画ソフト・配信ソフト
PC
3DSの画面をPCに出力するだけならば、そこまでスペックは求められませんが、録画ソフトや配信ソフトを同時に使うことになるので数万円のPCや、かなり型の古いPCだと厳しいでしょう。
高画質で録画・編集・配信を考えているのであれば、15万円前後のデスクトップPCがおすすめです。
改造した3DS
ゲーム画面を出力できるように改造した3DSが必要となります。通常USBケーブルでPCと接続するように改造します。
これまで解説していますが、3DSの改造に必要な費用は1万~3万円ほど。
USBケーブル
3DSとPCをつなぐためにUSBケーブルを使用します。
ケーブル | |
3DS,3DSLL | MiniUSB ケーブル |
New3DS,New3DSLL | MicroUSB ケーブル |
オプティマイズでキャプチャーボードを購入、または取り付けサービスを利用すると対応したUSBケーブルが付属されていますので、基本的には準備する必要はありません。
ケーブルの長さが必要な場合は、別途対応したUSBケーブルを購入しておきましょう。
ビューアー
3DSのゲーム映像・音声をPCに出力するためにビューアーが必要となります。
キャプチャーボードを購入していれば、完全無料で利用できるソフト(認証コードを入力する必要あり)です。
下記のリンクからダウンロードできます。
とはいえ、こちらもキャプチャーボードを購入する際にショップから案内されると思うので、そちらの指示に従ってください。
録画ソフト・配信ソフト
ビューアーには、録画機能やライブ配信機能はないので、別に録画ソフトやライブ配信ソフトを準備する必要があります。
どちらも通常ゲーム配信で使っているソフトで問題ないですが、一応それぞれおすすめを紹介しておきます。
Bandicam(バンディカム)
録画ソフトでおすすめなのが、Bandicam(バンディカム)です。理由は下記のとおり。
- 直観的で使いやすい
- 高画質で録画できる
- ゲームの録画を想定されている
ゲームを高画質で録画するといえばBandicam(バンディカム)です。PCのスペックに合わせて低負荷へ調整しやすいのも良い点です。
ただし、無料版では録画するとロゴが表示されるので、有料版にするのは必須です。
XSplit
ライブ配信におすすめなのがXSplitです。とにかく機能が豊富で、必要なものはすべて盛り込んであるといっても過言ではありません。おすすめな点は下記のとおり。
- ライブ配信で必要な機能は全てそろっている
- 複数のサイトで同時配信が可能
- ほとんどの配信サイトに対応している
こちらもライブ配信時に使っていますが、ソフト自体の歴史も長く、ゲーム配信者であれば知らない人はいないでしょう。
ただ、こちらも無料版では機能に制限があります。無料版ではステレオ音声での配信ができません。音質を高めようと思えば有料版の登録をおすすめします。
» XSplit
3DSのゲーム画面をPCへ出力する
ビューアーの使い方を解説しておきます。
3DSのゲーム画面をPCへ出力するまでのおおまかな流れは下記のとおり。
- ビューアーをダウンロード
- ドライバーをインストール
- ビューアーを起動・プロダクトキーの入力
- ゲーム画面と音声の設定
僕が実際にやってみてちょっと詰まったところは、ゲーム画面と音声の設定でしょうか。
初期設定では、うまくいかないはずなのでビューアーを導入してから設定をいじる必要があります。
ビューアーをダウンロード
ビューアーは、non-standard.comにて機材と対応するビューアーをダウンロードする必要があります。
基本的には、最新バージョンをダウンロードしておけばOKですが、お使いのPCによっては安定しないこともあります。
そのような場合は、少し前のバージョンをダウンロードしてみるとうまくいったりします。
ドライバーをインストール
ビューアーを使う前に、事前にドライバーをインストールしておきましょう。ドライバーも同じくnon-standard.comにて対応している機材から選びます。
ダウンロードした圧縮ファイルに「driver」というフォルダーがあり、そのなかに「install_driver」があるのでダブルクリックで起動させてください。
そのあとは、表示されたものにしたがって進んでいくとPCにドライバーがインストールされます。
ビューアーを起動・プロダクトキーの入力
ドライバーをインストールしたら、USBケーブルでPCと3DS・2DSを接続して、ビューアーを起動していきます。
- 3DS・3DSLLの場合→「n3DS_view(x64)」
- New3DS・New3DSLLの場合→「new3DS_view(x64)」
ビューアーを起動後にプロダクトキーを正確に入力できていれば、3DSのゲーム画面が出力されているはずです。
ゲーム画面と音声の設定
ビューアーの初期設定では、映像・音声に違和感がある状態になっているはずなので、設定で調整していきます。
- 「設定」>「転送モード」>「サウンド〇」を選択
- 「設定」>「音声設定」>「デジタルサウンド出力βを使用する」にチェック
画質に関しては、設定項目の「バックバッファ」の数値が大きいほど高画質になるので、PCの性能に合わせて数値をあげてみましょう。
「等倍調整」は「dot by dot x1」にしておきます。
下の画面がうまく表示されないとき
たまに下の画面だけブレてうまく表示されないことがあります。
そのような場合は、「設定」>「キャリブレーション」の画面で「2D(立体時無効)時の設定」の「下画面CLOCK」の数値を変更してみましょう。
ぽちぽち押していくときれいに表示される数値があるはずです。
3DSの改造なしで録画・配信はやめたほうがいい
3DSの改造をしない方法を選ぶのならば、本体の画面をWEBカメラなどで直撮りするしかありません。
うまくできたら確かに安上がりになるかもしれませんが、それでもやっぱり直撮りの域はでません。
それにお金はかかりますが、1度改造してしまえばUSBケーブルでPCにつなぐだけで簡単に録画・配信できるので、僕はちゃちゃっと改造してしまうのが楽かなと思います。
ゲーム配信の環境は人気配信者に合わせる
ゲーム配信においては、機材をはじめ、画質や音質は人気配信者となるべく同じクオリティを自分でもできるようになっておきたいものです。
人間的な好みの前に配信環境だけで新規の獲得を逃してしまうのはもったいないですよね。
いずれ高みを目指すのであれば、最初からある程度環境は整えておくのがいいと思います。