PCでゲームをするにしても、配信サイトでゲーム実況をするにしても、どうしても必要になる機材がPCです。
とはいっても、好きなのはゲームであって、PCのことは詳しくない・・・
そんな人はたくさんいると思います。PCゲームが好きで、調べているうちに詳しくなった人はいると思いますが、自作でPCを組むことができるほど詳しい人はごくわずかでしょう。
今回は、そんなゲーム配信をしたいけれどPCに詳しくない人に、ゲーム配信歴9年である僕がおすすめするゲーミングPCをご紹介していきたいと思います。
ネットでいろいろ調べていくと、詳しい人が専門的な解説をしているサイトにたどり着くと思いますが、ゲーム配信をするレベルならばそんな知識はなくても問題なしです。
目次
【ゲーム配信用PC】おすすめのゲーミングPCメーカー3選
それでは、はじめにゲーム配信におすすめなゲーミングPCメーカーを3つほどご紹介しておきます。
最近はメーカーによってシリーズでゲーミングPCが展開されているので、その中から予算にあうものを選んでいくと良いと思います。
ちなみに最新のPCゲームを高画質(フルHD画質)で配信するには、定価15万円~ではないとなかなか厳しかったりします。
もちろん配信するゲームやゲーム内設定、配信設定によってその限りではないですが、より良い環境を構築したい、と考えているのならば15万円前後のスペックは欲しいものです。
ドスパラ
- 納期が早い
- セールやキャンペーンが多い
- 手数料なしの長期分割払いが可能
はじめてゲーミングPCを買うような初心者は、ドスパラでおすすめされているものから選べばまず間違いないです。それなりのスペックを購入しようとすれば、10万円以上の出費は覚悟しなければいけませんが、手数料なしの長期分割払いを使えば学生でも購入できてしまうのがとても良い。
さらにセールやキャンペーンのタイミングで購入すれば、さらに値引きやパーツのアップグレードの特典があるなど、お得感満載です。注文してから届くまでの納期の短さも地味にうれしい。
ドスパラのおすすめPC
CPU | Ryzen 7 3700X |
クーラー | AMDオリジナルCPUファン |
グラボ | GeForce RTX 2070 SUPER 8GB |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM |
SSD | 512GB |
HDD | 2TB |
電源 | 650W BRONZE |
価格 | 165,980円(+税) |
コスパ | 5.0 |
FRONTIER
- セール時のコスパ最強
- 水冷クーラーを選べる
- PCパーツの品質は良好
BTOパソコンをいかに安く購入できるか、ということを優先するのであれば外せないのがFRONTIER。一方で一貫して国内での組み立て、検査体制を貫く品質へのこだわりもあります。
セールやアウトレット・即納品のコストパフォーマンスが素晴らしく、BTOパソコンを購入する際は、対象の製品をチェックしておくことをおすすめします。
FRONTIERのおすすめPC
CPU | Ryzen 7 3700X |
クーラー | 空冷CPUクーラー |
グラボ | GeForce RTX 2070 SUPER |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR4 SDRAM |
SSD | 1TB |
HDD | 2TB |
電源 | 850W GOLD |
価格 | 159,800円(+税) |
コスパ | 5.0 |
G-Tune
- ハイエンドPCが充実
- PCケースがカッコイイ
- 安心安定の知名度の高さ
マウスコンピューターのゲーミングPCブランドであるG-Tune。特徴的なのは、ケースのデザインです。BTOパソコンはシンプルなケースが多いのですが、G-Tuneは見た目のニーズもしっかり押さえています。
また、ハイエンドPCのラインナップが充実しており、予算度外視の最強のゲーミングPCを探しているのであればG-Tuneで決まりです。
G-TuneのおすすめPC
CPU | Ryzen 7 3700X |
クーラー | 空冷CPUクーラー |
グラボ | GeForce RTX 2070 SUPER |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR4 SDRAM |
SSD | 1TB |
HDD | 2TB |
電源 | 850W GOLD |
価格 | 159,800円(+税) |
コスパ | 5.0 |
【ゲーム配信用PC】ゲーミングPCとは?
最近は家電量販店でもゲーミングデバイスのコーナーがもうけられているのも見かけるようになりましたね。
そのゲーミングデバイスの中核ともいえる存在がゲーミングPCです。普通のPCと何が違うのかというと、一般的には美しい3Dグラフィックや複雑な処理がほどこされているゲームのプレイを可能にしているPCのことを指します。
つまり、高性能なPCなんですね。
高スペックであれば、ゲームを快適にプレイできるのはもちろんですが、ゲーム配信をはじめ、高画質での録画や画像・動画の編集といった高負荷な作業も快適におこなえるということでもあります。
なので、「ゲーム配信用」とうたわれているPCはあまりないのですが、基本的にはゲーミングPCとして販売されているもののなかから選べばOKということです。
一般向けのPCとの違い:グラフィックボード
グラフィックボードとは、PCの画面に画像や映像を美しくかつ滑らかに映すための部品のことです。ビデオカードやビデオボード、グラフィックカードともいったりします。また、略してグラボとも呼ばれています。
一般向けのPCにはこのグラフィックボードがPCの基盤であるマザーボードに直接搭載されているケースが多く、これを「オンボードグラフィック」と呼ばれています。
多くの場合は、オンボードグラフィックだと最低限の映像の出力機能しか備えていないので、画像や映像をきれいに映そうとするときには、グラフィックボードを別に取り付ける必要があります。
学校や会社なんかで使われているPCで高画質なPCゲームがカクついてしまったりしてまともにプレイできないのはこのためなのです(もちろんほかにも理由はありますが)。
つまり、PCでゲームを楽しむためには不可欠な機材がグラフィックボードといえます。
ちなみにゲーミングPCとして売り出されているものには、確実に搭載されているので安心してくださいね。
一般向けのPCとの違い:冷却性能
そのほかに大きな違いといえば、冷却性能が大きく優れていることがいえます。
3Dグラフィックを駆使したゲームは美しく壮大ですが、その分PC側の性能をフル活用する必要があります。
そのような高負荷な状況になると、PCの各部品から熱が発生します。この熱がやっかいでして、部品が高温になりすぎると、誤動作やフリーズ、最悪の場合には故障につながってしまいます。
ゲーミングPCは、あらかじめこのような状況を想定しているので、この熱をうまく逃がしたり、ファンなどで効率的に冷却する機能が備わっています。
なので、学校のPCやノートパソコンしかみたことがない人は、ゲーミングPCの大きさに驚くかもしれませんね。
例外もありますが、一般的にはケースがメッシュになっていたり、複数ファンが搭載されていたりする理由はこのためです。
いまでは、高性能なゲーミングノートPCも販売されていますが、この冷却性という点からもデスクトップ型のゲーミングPCが主流となっています。
BTOパソコンがおすすめ
ゲーム用のPCを購入するときは、BTOのPCメーカーから選ぶことをおすすめします。
BTOとは、「Build To Order」の頭文字をとった略称で、受注生産をいみします。ゲームPCでいえば、部品を一つひとつ自分でカスタマイズして発注することができるサービスのことを指します。
FujitsuやNECといったメーカー製のPCよりもおすすめする理由は、なんといってもコストパフォーマンスにあります。
同じ価格や同じような性能でも、BTOパソコンのほうがパフォーマンスが高い理由は、目的に応じたパーツの組み合わせを実現できているからです。
高い性能が必要な場合、どの程度のレベルまで求めるのか、といった目的や予算に合わせてカスタマイズできるため、ゲームだけに限らず3D描画や映像の編集など、学術・研究機関でもしばしば使われています。
おすすめなBTOパソコンメーカーはこちら。
- ドスパラ
- マウスコンピューター
- パソコン工房
- フロンティア
【ゲーム配信用PC】ゲーミングPCの選び方
各パーツごとにゲーミングPCの選び方を解説していきます。
さきほど、解説したとおり、BTOパソコンでは購入前に自分でカスタマイズできるので、目的に合わせて性能の良い部品に変更することができます。
逆に可能な限り費用を抑えたい場合は、性能を抑えて金額的に低いものを選択したりと調整がきくので便利です。
基本的に値段が高いものになればなるほど、性能も高くなっていくのですが、宝の持ち腐れとならないか、いまいちど使用目的を確認したほうが無難でしょう。
あまり詳しいことが分からない人は、BTOパソコンメーカーが売り出しているそのまま買ってしまっても問題ありません。
CPUの選び方
CPUとは、
《central processing unit》コンピューターの中央処理装置。コンピューターの中枢部分に当たり、さまざまなプログラムを実行する。
CPUはインテル製とAMD(Advanced Micro Devices, Inc.)製の2種類が世界的にシェアを占めており、ゲーミングPCにおいてもどちらかのCPUを搭載することとなります。
理論上、コア数が多いほど性能が高くなりますが、ゲーム配信においては多いほどパフォーマンスがあがり続けるというわけではありません。
ゲーミングPCとしては、インテル製ではCore i7、AMD製ではRyzen 7以上にするのがおすすめです。
少し前まではインテル製が一択だったのですが、2019年以降ではAMD製のRyzenの性能が非常によくなっており、コストパフォーマンスとしてはRyzenが優位にたっています。
グラフィックボードの選び方
グラフィックボードはゲーミングPCとして最も重要なパーツです。もし予算が限られているのならば、他のパーツのランクを落としてでも性能の良いグラフィックボードを導入することをおすすめします。
1920×1080の解像度で快適にゲーム配信をおこなうのであれば、GTX 1660、GTX 1660 Super、GTX 1660 Tiあたりにしておけば間違いありません。
もし、リフレッシュレートが144Hz以上のゲーミングモニターを活かすのであれば、RTX 2060、RTX 2070 Superがおすすめです。
CPUクーラーの選び方
CPUはPCを構成するパーツの中でも発熱しやすいため、ゲーミングPCには少しでも熱を逃がすためにCPUクーラーを取り付けます。
CPUクーラーには、空冷クーラーと簡易水冷ユニットの2種類がありますが、基本的にはBTOパソコンショップであらかじめ設定されているものから変更する必要はありません。
それぞれメリット・デメリットがありますが、ゲーミングPCとしての利用であれば空冷クーラーで問題ないでしょう。
メモリの選び方
メモリとは、
パソコンが一度に処理できる容量のこと。メモリの容量が大きいと一度に処理できる作業量が大きくなります。
メモリ容量は多ければ多いほど良いと考えてもらっても良いです。
メモリが足りなければ、ゲーム画面や配信画面の動作が不安定になったりするので、必要以上にケチってしまうと買い替える羽目になってしまいますので注意です。
おすすめの容量は16GBです。
8GBでもいいという意見もありますが、ゲーム自体のクオリティ増加や少しでも高画質での配信を考えるとやはり16GBです。
動画編集など、ゲーム以外の利用を考えているのであれば32GBもあり。
電源ユニットの選び方
電源ユニットとは、
パソコンを起動したり、稼働するときに必要な電力を供給するパーツのこと。
電源ユニットはBTOパソコンメーカーで標準搭載されているもので構いません。
もし今後パーツを増強する場合や、少しでも省エネにしたい場合は、容量を増やしたり、BronzeからGoldに変更するなどお好みでどうぞ。
ストレージの選び方
ストレージとは、
パソコンのデータを記録して保管する場所のこと。
ストレージはHDDとSDDの選択になりますが、SDDを搭載してください。
SDDと比べるとHDDは安くて大容量なので、一見お得にみえますが、SDDのレスポンスの良さを甘くみてはいけません。電源を入れてから起動が完了するまで早すぎてびっくりすることでしょう。
とはいえ、予算を抑えることも考えると、SDD+HDDの構成がおすすめです。ぼくもこのタイプなのですが、使用頻度の高いソフトなどをSDDに入れて、動画や画像などはHDDに入れていくという使い方です。
それぞれの容量としては、SDDが500GB以上、HDDが2TB以上がおすすめです。ゲーム実況をしていく場合、一時的にSDDに録画を保存していくと思うので240GBでは少し足りないかもしれません。
もし、BTOパソコンメーカーでSDDが標準搭載されてなければ、必ずカスタマイズしてSDDを選択しておきましょう。
PCケースの選び方
PCケースは、フルタワー、ミドルタワー、ミニタワー、スリムタワー、コンパクトタワーの5種類に大きく分けられます。
それぞれ主に大きさによる違いがありますが、おすすめはミドルタワーです。
あとからパーツなどを拡張していく場合にも問題なく取り付けることができますし、PCケースの大きさとしても許容範囲かと思います。
BTOパソコンメーカーで購入するときは、あまりPCケースの選択肢がないかもしれませんが、基本的にはそのまま変更なしで問題ないです。
とはいっても、PCもそれなりに大きさがあるので、インテリアの一部として結構好みがわかれたりします。こだわる人はケースをスケルトンにしてPC内部が見えるようにしたり様々。
【ゲーム配信用PC】値段の安いゲーミングPC
ゲーミングパソコンは高い買い物になりますので、できるだけ値段が安いものを買いたいという気持ちはわかります。
ただ、現状で手っ取り早くコスパを求めるとなるとやはりBTOパソコンメーカーでの購入一択です。
そのなかでセールやキャンペーンをうまく活用して、機材にかける費用を少しでも抑えることができたらラッキーという感じでしょうか。
安いものを、と考えると中古のゲーミングPCが思い浮かびますが、おすすめしません。
PCパーツに関してかなり詳しくないと、それがお得なのかどうか判断がつきにくいですし、なによりどんな使われ方をしてきたのかわかったものではありません。
中古ゲーミングPCについて
とにかくゲーミングPCにかける費用を抑えたい案として出てくるのが中古での購入ですが、おすすめしません。
PCの構成やスペックが詳しく書かれてないものは全てといっていいほど詐欺ですし、そもそも中古はどのような使われ方をされてきたのかが分からない。
メルカリ等でゲーミングPCの取引もおこなわれていますが、出品者とパーツや利用状況などを詳しくやり取りできる人以外はハズレを引く可能性があるのでやめておきましょう。
PCに限らず精密機器の中古品は、安い分リスクも高いので気を付けたほうがいいと思います。
【ゲーム配信用PC】まとめ
本記事では、ゲーム配信やゲーム実況をするうえでおすすめなPCをご紹介しました。
ポイントとしては、
- 15万円以上のBTOパソコンがおすすめ
- キャンペーンやセール時はお得
- 分割支払を上手く使うと負担も少ない
いまでは、ゲーム配信は高画質が当たり前となっていて、配信サイトでも高いクオリティで配信できるように環境は整われています。
少しでもゲーム配信においてストレスを軽減する意味でもある程度のスペックは必要だと僕は考えています。
ゲーム配信やゲーム実況に必要な機材の購入を考えている人は「ゲーム実況に必要な機材をおすすめする」の記事もどうぞ
それでは、良きゲーミングライフを。