ニコ生といえば、ゲーム実況のブームを巻き起こした配信サイトです。なんといっても画面上に流れていくコメントはかなり特徴的で、リアルタイムで配信の盛り上がりを視覚的に感じることができます。
最近では、YouTubeやTwitchでのユーザーがかなり増えてきており、若干押され気味ではありますが、コアなゲーム好きユーザーが集まる場所としては健在です。
そこで本記事では、ニコ生の配信方法など基本的なやり方について紹介していきます。
ニコ生でゲーム配信する方法
ニコ生で配信するには、下記のステップが必要となります。
- 会員登録をする
- コミュニティを作成する
- 配信をする
大まかな流れは他のプラットフォームと変わりませんが、注意しておきたいのが、本格的にゲーム配信をしようと思ったらプレミアム会員(月額550円)になる必要があるということです。
無料の一般会員でも配信自体はできるのですが、いくつか制限が設けられているため満足のいく配信は難しいでしょう。立ち位置としては、お試し配信というところでしょうか。
会員登録をする
ニコニコでライブ配信をするには会員登録が必要です。会員には、無料の一般会員と月額550円(税込)の有料会員の2種類があるのですが、ライブ配信をする場合は、有料会員であるプレミアム登録を推奨します。
なぜかというと、一般会員でも配信はできるものの制限が多いからです。プレミアム会員と一般会員の主な違いは下記のとおりです。
- 画質が劣る
- 長時間配信ができない
一般会員では、ゲーム配信にとって致命的と思われる画質の制限が設けられています。また、連続して配信できる時間が30分という点も気をつけなければいけません。
一般会員 | プレミアム会員 | |
画質 | 最大450p/1Mbps | 最大720p/6Mbps |
配信時間 | 30分 | 6時間 |
プレミアム会員でも最大720pなのか…というツッコミはさておき、450pではよほど動きの少ないレトロゲーム以外はかなり見づらい状況となってしまします。
また、ニコ生で少し特殊なシステムで、配信をする放送ページのことを枠といいます。一般会員であれば、連続して配信を続けることができず、30分ごとに配信を開始・終了を繰り返さなければいけません。
実際にゲームをしながら配信してみるとわかると思いますが、30分はあっという間に終わってしまいますし、何よりゲームで盛り上がっているところで配信枠の都合で一時中断しないといけないのが非常に面倒です。
つまるところ、ゲーム配信にはプレミアム会員が必須ということですね。
コミュニティを作成する
ニコ生で配信するには、コミュニティというYouTubeでいうチャンネルのようなものを作成して行います。作成の流れは下記のとおりです。
- コミュニティ作成ページにアクセス
- 詳細を入力
- 確認画面へをクリック
コミュニティの情報については、後々変更できるのでとりあえず作ってしまってから徐々に調整することがおすすめです。
また、「紹介文」の箇所はタグが利用できたりする関係で、人によっては作り込んでいることがあるので、一度有名な配信者のコミュニティなどを参考にしてみると良いかもしれません。
配信をする
ニコ生では、下記の端末から配信することができます。
- PC
- PS4
- スマホ
もっとも一般的かつ推奨されるのはPCでの配信方法です。
PS4はPCを準備する必要がないので配信環境を準備する必要がないメリットはありますが、配信できるソフトや範囲が限られています。
また、スマホでの配信は、ニコ生対応の配信ソフトかニコニコ生放送アプリからおこなえます。ただ、実際にスマホゲームをライブ配信している人はほとんどの人がPCを使った配信をしているというのが現状です。
理由としては、配信のしづらさ等あるのですが、雑談や外配信の時だけ使う人が多いです。
ニコ生で必要な配信ソフト
ここからはPCを使ったゲーム配信を前提として話を進めていきます。
配信ソフトとは
PCでゲームを配信するためには、配信ソフトが必要となります。配信ソフトは、PCの画面に映っている映像や音声を配信サイトへ出力する機能が備わっているものものを指します。
この配信ソフトがあるので、ゲームを配信画面に表示できるだけでなく、PCの待受やそのほか自分のPC画面に表示されている状態を配信することができるのですね。もちろん、自分の声やBGMなども配信が可能です。
有名どころの配信ソフトは下記のとおりです。
基本的にはこれらのどちらかを使えば問題無しです。使い方に困った時も使用しているユーザーが多いので、GoogleやTwitterなどで検索すると解決策に辿り着きやすいのでおすすめです。
N Air
上記の配信ソフト以外にもニコ生専用の配信ソフト「N Air」もあります。こちらはニコニコ公式の配信ソフトなので、ニコ生に限っていえば使いやすく設計されているため、こちらもおすすめです。
ただ、他の配信プラットフォームを視野に入れている場合は、ある程度配信設定などを共通化できるため、先ほどあげたBS StudioかXsplitが良いでしょう。
配信ソフトの設定
配信ソフトを使ったライブ配信の設定は下記の流れでおこないます。
- 配信ソフトをインストールする
- PCで起動する
- ニコ生に接続するための設定をおこなう
- ニコ生で配信の枠を取って配信開始する
配信機材を準備する
ライブ配信をするには、ある程度配信するための機材を準備しなければいけません。PCを使って配信する場合は下記の機材を用意しましょう。
- キャプチャーボード
- マイク
最低限ゲーム配信をするには上記の機材が必要となります。そのほかこだわると色々とあるので興味がある方は下記の記事にまとめていますのでご覧ください。
キャプチャーボード
キャプチャーボードとは、据え置き型のゲーム機(SwitchやPS4など)のゲームをPCの画面に映し出す時に必要なデバイスです。キャプチャーボードがないとゲーム機をPCに接続してもPC画面に映像を映し出すことはできません。
レトロゲームやスマホゲームもPCの画面上に表示させるのであれば対応しているキャプチャーボードが必要となりますが、PCゲームを配信したい時はキャプチャーボードは必要ありません。
配信ソフトがあれば、PCに映っている画面は全て配信ができるためです。
キャプチャーボードもたくさん種類があるのですが、基本的には最新のゲーム機に対応しているかどうかをチェックしておけば大丈夫です。キャプチャーボードの選び方について詳しく知りたい方は下記のページにまとめていますのでご参考にしてください。
マイク
自分の声を配信する場合はマイクが必要です。マイクはヘッドセットとスタンドマイクの2種類がありますが、USBなどでPCに接続できるものであればどちらでも構いません。
ヘッドセットはeスポーツなどの競技用に特化したものもあるので、選びやすいかと思います。音質を高めようと思えば高級なスタンドマイクの選択肢になってきます。
ただ、接続にも少し専門的な知識が必要になってくるため、まずは5,000円前後で購入できるマイクがおすすめです。
まとめ
本記事では、ニコ生の配信方法についてご紹介しました。
ニコ生でしっかり配信するにはプレミアム(有料)会員にならなければいけないのが気になるところですが、プレミアム会員は配信をする時だけではなく、動画を視聴するときなどその他の得点もあるため、そこまでデメリットではないかと思います。
私自身、ゲーム配信はニコ生からはじめてだいぶ長い間やっていました。ニコ生で視聴しているユーザーもゲームに詳しい人などが集まっている傾向があるので、YouTubeとはまた違う楽しみがあります。昔から有名な配信者たちはニコニコを通ってきている人も多いはず。
ぜひ参考にしながら実際に配信をスタートしてみてくださいね!