日本でも「eスポーツ」がだいぶ浸透してきました。
とはいえ、まだまだ「eスポーツはゲームでしょ?」といった浅い知識のままの方も少なくないかもしれません。
eスポーツといっても競技対象となるゲームタイトルは様々で、対戦ゲームをプレイしたことがない人や日常的にゲーム配信を見ていない人は、いま世界的にどのゲームタイトルが人気なのかは分からないでしょう。
そこで今回は、アメリカのeスポーツ情報サイトThe Esports Observerより、2021年第2四半期(Q2)のeスポーツタイトルPC部門のTierランキングを元に、Tier1~3に分類された主にPCでゲームされているゲームタイトルを紹介していきます。
ゲームにおいて使われるTier(ティア)とは、キャラクターやアイテムなどの強さについてのランキングになります。
対戦ゲームなど人と競うジャンルは、ゲームバランスを維持するためにキャラクターやアイテムに強い部分と弱い部分をあわせ持つようにデザインされているので、総合的にみて強さを階層に振り分けランク付けしています。
今回はゲームごとの人気レベルをTierというグループで1軍、2軍・・・といった具合に分類しています。
The Esports Observerのランキング基準
The Esports Observerでは、下記の要素を総合的に比較した上で作成されています。
- アクティブユーザー数
- 賞金総額
- 大会・配信視聴時間
- 同時視聴者数
- 大会開催数
5つの要素に分類されて集計されていますが、全ての情報を正確に比較することは難しいため、Tierごとに人気のあるゲームタイトルを知るようなイメージで見てもらうと理解しやすいと思います。
Tier1
Tier1
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League of Legends
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CS:GO
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Call of Duty: Modern Warfare/Warzone
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DOTA2
- VALORANT
League of Legends
リーグ・オブ・レジェンドは、世界で最もプレイされているマルチプレイヤー オンライン バトル アリーナ(MOBA)ゲームです。 プレイヤーたちは多彩なチャンピオンたちの中から1人を選択し、仲間たちと力を合わせ、戦略を駆使し、相手の本拠地を目指します。
Counter-Strike: Global Offensive
Valveが贈るFPS『Counter-Strike: Global Offensive』。Steamでは『DOTA 2』に次ぐ人気を誇り、2012年にリリースされたにも関わらず、ピーク時のプレイヤー数は約60万人に到達しています。
Call of Duty: Modern Warfare/Warzone
2019年10月25日に全世界同時発売されたコールオブデューティーシリーズの第19作目。海外での人気が高く、続編が発売されればプレイ人口も安定して多いゲームタイトルです。また、2021年11月5日に続編となる『CoD: Vanguard』が発売予定となっています。
Dota2
かつてはDota系と呼ばれ、現在はMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)と呼ばれるジャンルに分類されているタイトル。
基本的なルールは至って簡単「5人の2チームに分かれ敵の本拠点を破壊する」というもの。100種類以上のプレイ可能なヒーローが用意されており、その組み合わせによる連携や戦術は膨大。そこから生まれる奥の深いゲーム性や高い競技性により多くのファンを獲得しています。
VALORANT
いまや世界で最も有名なゲームといえる「League of Legends(リーグオブレジェンド)」を開発したRIOT GAMESが初めてFPSのジャンルで開発したゲームがVALORANT(ヴァロラント)です。
近年流行っていたアクション性の高いゲームスタイルというより、打ち合いをメインとした古き良きFPSのゲームデザインです。ただ、各キャラクターがそれぞれスキルを扱えるので、チームと連携しながら戦うという戦略性も高いゲームです。
現在、日本でもプレイヤー数は多く、大会もよく開催されています。
Tier2
Tier2
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Fortnite
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Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
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Rocket League
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Apex Legends
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Call of Duty Black Ops Cold War
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Overwatch
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World of Warcraft
- PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
Fortnite
Fortnite(フォートナイト)は、100人のプレイヤーのなかで勝利する条件まで生き残ることを目標に戦うバトルロイヤルです。特徴的なのは建築要素で、バトルロイヤルのゲームの中ではかなりアクション性の高いゲームです。
クロスプラットフォームになったことで、幅広い年齢層のユーザーから支持を得ています。
Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
アメリカ、ドイツ、ロシア、フランス、イギリスの特殊部隊から構成された対テロ特殊部隊「レインボー」の活躍を描く『レインボーシックス』シリーズの最新作。
本作ではタイトルにもある通りシージ(包囲作戦)という立てこもったテロリスト達に対しての突入作戦を題材にした対戦型のオンラインシューティングゲームになっている。略称は「R6S」。
Rocket League
ジャンプやロケットダッシュも可能な「ロケットカー」を操作してサッカーを行うゲーム。プレイ人数は1対1から4対4まで変更可能。オンライン時は最大8人同時プレイが可能となっています。
かなり白熱するゲームなのですが、日本より海外で人気があります。
Apex Legends
Fortniteに並んで人気なバトルロイヤルがApex Legends。Fortniteと同じくクロスプラットフォームに対応したことでかなりユーザーが増えました。人気がある一方でチーターと度々出くわしてしまうことが悩みどころ。
Call of Duty Black Ops Cold War
2020年11月13日にActivisionから発売されたPlayStation4・5/Xbox One・SeriesX(S)/PC用ソフト「Call of Duty: Black Ops Cold War」。
「Black Ops」シリーズ第一作の続編で、次世代機PS5/XboxSeriesX・Sに対応したことでも注目を集めるFPSゲームです。
Overwatch
オーバーウォッチとは「見張る・監視する」を意味する他動詞。未来の地球を舞台に、様々な特殊能力を持つヒーローとなって、6人ずつのチーム対チームで対戦するアクションシューティングゲーム。
2018年5月時点の全世界のプレイヤー数は4000万人と発表されており、2016年のゲーム・オブ・ザ・イヤーを多数受賞しました。エレクトロニック・スポーツとしてアメリカ、ヨーロッパ、韓国、中国、日本といった国々でプロチームが結成されています。プロリーグ「オーバーウォッチリーグ」やワールドカップも開催されています。
日本では、女性プライヤーが多いシューティングゲームです。
World of Warcraft
世界で最も多くの人にプレイされているMMORPGであるWorld of Warcraft。2004年11月にリリースしてから現在までも非常に人気があります。
PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
最大100人のプレイヤーが、島内にある装備などを駆使して最後の1人になるまで戦い抜くバトルロイヤル形式のFPS(1人称視点のシューティングゲーム)・TPS(3人称視点のシューティングゲーム)。チーム戦モードも用意されており、2人~4人までチームを組むことができる。略称はPUBG。
日本では、FortniteやApex Legendsに勢いが負けつつありますが、いまでも根強い人気があります。
Tier3
Tier3
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FIFA21
- Hearthstone
FIFA21
EAスポーツが開発し、エレクロトニック・アーツより発売のサッカーゲーム。FIFA(国際サッカー連盟)公認でチームや選手が実名で登場するのが特徴。
世界大会でも日本のプレイヤーが活躍しています。
Hearthstone
2014年にリリースされた基本プレイ無料のオンラインカードゲーム。2015年には2,500万アカウントを記録し、日本語でのプレイも可能となりました。
国内ではCygamesの「Shadowverse」が同じジャンルのゲームとして有名です。
まとめ
みなさんがプレイしたことのあるゲームはどれだけありましたか?
日本ではメジャーではないが世界的に人気があるタイトルが意外と多い印象がありますね。これからストリーマーとしてゲーム配信を考えている人はもちろん、競技性の高いゲームを練習していきたい方は、今回のランキングにあるゲームかつ、日本人から人気があるゲームを選ぶと良いかもしれません。
まずは、それぞれのゲームタイトルの動画再生数やゴールデンタイム(20時~24時頃)のライブ配信の視聴者数を見てみると、いまどのゲームが盛り上がっているのか把握できると思いますよ!
参考リンク
eスポーツは何の略なのか、そもそもeスポーツの発祥はどういうものなのか、ということをまとめています。